御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす
「時間はかかったが、ようやく有紗を見つけた。それにきみの子供……いや、俺たちの子供にも会えた」
ああ、やっぱり彼はもうすべてを知っているんだ。
「有紗、教えてほしい。あの子たちの父親は俺で間違いないな」
洸星さんはもう確信しているのだろう。きっと私が頷かない限り彼は納得しない。それくらい強い問いかけだった。
「はい」
膝に乗せた手にぎゅっと力を込めながら、絞り出すような声で私は答えた。
そんな私に洸星さんが優しく問いかける。
「どうしてすぐに俺に言わなかったんだ」
「あなたに迷惑をかけたくなくて」
それだけを言って私は俯く。
言えるわけがなかった。洸星さんのためを思い別れを選んだのに、子供ができたと伝えたら責任感の強い彼はきっと私とは別れてくれないと思ったから。
「迷惑だなんて思わない。思うわけがないだろ」
その言葉に私はゆっくりと顔を上げる。
洸星さんの口調は丁寧なのに、その表情からは苛立ちや怒り、悲しみや焦燥感といった様々な感情が入り乱れているのが伝わってくる。
「すみませんでした」
私は謝ることしかできない。
「俺こそすまなかった。有紗にすべての責任を背負わせてしまって」
「いえ。産むと決めたのは私なので」