御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす
洸星さんが責任を感じる必要はない。充輝と晴輝の存在を知った今も彼が責任を負う必要はないのだ。
「子供たちのことは私が責任を持って育てます。だから洸星さんは私たちのことなど気にせず、自分の道を歩んでください」
そう言うと、私はすっと席を立った。
「そろそろ子供たちを保育園に迎えに行く時間なので失礼します。今日は会いに来てくださってありがとうございました」
軽く頭を下げ、ソファに置いていたバッグを手に取る。すぐに立ち去ろうと洸星さんに背中を向けたが、どうしても伝えたいことがあり振り返る。
「もう一度洸星さんに会えてうれしかったです」
別れてからも好きだった。でも、今日を最後にこの想いを断ち切ろう。
「さようなら」
微笑んだつもりだが、しっかり笑えていただろうか。
私は今度こそ洸星さんに背を向けて、この場を去ろうと足を進めた。けれど、後ろから手首を掴まれ動けなくなる。
振り返り、洸星さんと目が合った。
「きみはずるいな。会えてうれしかったなどと言わわれたら勘違いしそうになる。きみもまだ俺を思ってくれていると」
私の手首を掴む洸星さんの手に微かに力がこもる。