御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす
「有紗。俺とやり直さないか」
「――えっ」
弾かれたように顔を上げた。
「もしもまだ少しでも俺への気持ちを残してくれているなら考えてほしい。俺も一緒に子供たちを育てたい」
「洸星さん……」
予想外の彼の言葉に戸惑う。
私は今も洸星さんが好き。別れてからの四年間もずっと想い続けていた。
もしもやり直せるなら……。
そのとき、ふと店内の時計に目がいった。
「あっ、お迎え」
そろそろ出ないと間に合わない。洸星さんも気付いてくれたのか、「そうだったな」と言って私の手を離してくれた。それから窓の外に目を向ける。
「雨が振っているが、どうやって迎えに行くんだ?」
彼の言葉に私も窓の外に視線を移すと、雨粒が窓ガラスを激しく打ち付けている。
とうやら降ってきてしまったらしい。
「どうしよう。ベビーカーでいけるかな……」
「雨風が強い。危険じゃないか」
外は雨とともに風も強くなっている。確かに厳しいかもしれない。
「でも、他に方法がないので」
少しくらいの雨ならベビーカーにレインカバーを付ければ問題ないが、今日のような雨風が強いときは実家の両親に頼んで車を出してもらっている。
父も母もひとりで双子を育てる私をいつもサポートしてくれるのでとても感謝している。