御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす


「久しぶり」


 洸星さんからも返事がきて、私はそっと視線を彼に戻す。


「元気そうだな」


 そう言って微笑んだ彼を見て胸がぎゅっと締め付けられた。

 そんな優しい顔で笑いかけないでほしい。

 どうして突然いなくなったのだと責められる方が気持ちが楽だ。

 私は彼にひどいことをしたのだから、恨まれていて当然だし、きっとそうだと思っていた。

 それなのに彼は私を少しも恨んでいないというような表情で見つめてくるので私はとても切なくなる。


「どうしてここに?」


 この場の雰囲気に耐えられず、なにか言わなければと彼にそう尋ねた。


「出張で近くまで来たんだ。近くにコスモス畑があると聞いたから足を延ばして見に来た」


 そう言うと洸星さんはピンク色のコスモスが夕暮れの空に向かって咲き誇る風景を見渡した。


「キレイだな」


 夕陽に照らされる洸星さんの横顔を思わず見つめる。

 涼しげな目元に通った鼻筋、そしてシャープな輪郭。

 整った顔つきからは知性的で上品な美しさが滲みでているし、前髪を立ち上げたアップバングスタイルの黒髪は爽やかな印象を与えている。

 その上、一八〇センチを超えるすらっとした長身。相変わらず見惚れてしまうくらい素敵な人だ。

 今年二十七歳になる私よりも六つ年上なので、洸星さんは今年で三十三歳になる。


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