御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす
コスモス畑を見渡したあとで洸星さんの視線がゆっくりと私に戻った。
「ここに来れば有紗に会えると思った」
真っ直ぐに見つめてくる瞳に吸い寄せられるように目が逸らせない。
さっきから彼はまるで私を捜していたとでも言いたそうなことを次々と口にする。そのたび私は反応に困る。
今もーー私は彼にどんな言葉を返せばいいのかわからない。
「だれ?」
晴輝が私の服をツンツンと引っ張る。その視線は洸星さんに釘付けだ。一方の充輝は私の後ろに隠れてしまっている。
「ママのしってるひと?」
どう答えるべきなのか迷ってしまう。
父親だと正直に言えるわけがない。
充輝と晴輝は洸星さんと別れたあと、私ひとりで産んだ子供だ。
だから洸星さんはふたりの存在を知らないし、この先も伝えるつもりはない。
ここで充輝と晴輝が彼の子供だと知られるわけにはいかない。
晴輝の質問になかなか返せずにいると、洸星さんの視線が私に向けられる。
「ふたりは有紗の子供?」
「そうです」
「そうか。……結婚したんだな」
私が誰か別の人と結婚して産んだ子供だと彼は思ったようだ。それにホッとする私の一方で洸星さんはどこか切なそうに微笑んだ。そして彼は晴輝の前に屈んで目線を合わせる。