御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす
コーヒーを淹れて持っていけば、充輝と晴輝の間に座る海くんがふたりの食事のサポートをしてくれていた。
「晴輝、玉ねぎ残してるぞ」
「いまからたべるんだよ」
晴輝がスプーンで玉ねぎをすくい口に入れる。野菜はあまり好んで食べないのだが、海くんに言われて頑張って食べたのだろう。
「充輝、ちょっとほっぺた拭こうか」
海くんは近くからティッシュを取ると、お米の付いた充輝の頬を優しく拭く。
「よし、きれいになった」
「うん」
充輝が再び親子丼を食べ始める。その姿を見て海くんが微笑んだ。
「コーヒーどうぞ」
そんな彼のテーブルの前にコーヒーの入ったカップを置く。
「ありがと。有紗も夕飯まだだろ。食べちゃいな」
「うん」
スプーンを手に取り、残りの親子丼と晴輝の残したカレーを食べる。その間は海くんが充輝と晴輝の相手をしてくれていたので私は食事に集中できた。
食べ終えたところでチャイルドシートのことを思い出し、海くんに声を掛ける。
「海くん。少しの間でいいからふたりを見ていてもらえないかな。電話しないといけない用事があって」
「いいよ。ごゆっくり」
海くんは笑顔で頷いてくれた。
「ありがとう」
私はバッグに駆け寄り、スマートフォンを取り出す。