御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす


「みっくん、はるくん。ママちょっと向こうで電話してくるから、海くんと一緒に待っててね」


 寝室の方を指差しながらふたりに言えば、わかったと返事が戻ってくる。

 充輝と晴輝は海くんに任せて、私はリビングを出ると寝室に入った。

 電気がついていないので真っ暗だ。

 電話帳から洸星さんの名前を探して電話をかける。

 コールが鳴るたびに、緊張しているのか心臓が早鐘を打つ。

 暗闇に慣れてきた目で時計を見れば時刻は午後七時を過ぎた頃。忙しい洸星さんのことだから、この時間はまだ会社で仕事をしているかもしれない。

 電話ではなくメッセージを送った方がよかっただろうか。

 そんなことを考えながら呼び出し音が続き、しばらくしてから『もしもし』とようやく彼の声が聞こえた。


『有紗?』

「はい。今お時間大丈夫ですか」

『ああ。ちょっと待って』


 電話の向こうではがやがやと人の話し声が聞こえる。やはり仕事中なのだろう。

 場所を移動するような音が聞こえたあとで、扉の開閉音が鳴り電話の向こうが静かになった。


『お待たせ。チャイルドシートのことだよな』

「はい。洸星さんの予定に合わせるので、いつが空いていますか」

『そうだな』


 予定を確認しているのか少ししてから『じゃあ』と洸星さんの声が聞こえた。


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