御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす


『来週の土曜日はどうだ』

「土曜日ですね。わかりました」


 私も予定がないので大丈夫だ。


『その日だけど……』


 ふと洸星さんが呟く。


『一緒に自然公園に行かないか』

「自然公園?」

『この前車で話していただろ。充輝と晴輝が行きたがっていた』


 そういえばふたりが行きたいと騒いでいたっけ。


『車でそっちに行くついでに俺が自然公園まで運転するから一緒に行かないか』


 突然の誘いにどう返事をしていいのか迷う。


「でも、洸星さんお忙しいですよね」

『休みくらいはちゃんとある。ふたりとも行きたがっていたから、連れていってあげたいんだ』


 あのとき洸星さんはなにも言わず運転を続けていたけれど、心の中ではそう思ってくれていたようだ。

 正直とてもありがたい。充輝と晴輝と自然公園に行くと約束をしたものの、両親と妹とはなかなか予定が合わずどうしたものかと頭を悩ませていたから。

 私ひとりで連れていこうと思っていたところで洸星さんから誘われ、頷きたい気持ちはあるもののためらってしまう。

 私は洸星さんに内緒でふたりを産んだ。だから彼には私たちとは関わらない道を歩んでほしい。その方が洸星さんのためだ。

 一方で、彼とまた会いたいと思っている自分もいる。

 どうしよう……。


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