御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす


「先にチケットを買っておいた」


 洸星さんが四枚のチケットを見せる。

 自然公園には入園料があるので入園前にチケットを購入しなければならない。

 私たちがトイレに行っている間に洸星さんが買ってくれていたらしい。


「ありがとうございます。今お返ししますね」


 背負っているリュックから財布を取り出そうとしたが、洸星さんに止められる。


「俺が誘ったんだから俺が払うよ」

「でも……」


 今日は車も出してもらっているのだから、入園料金まで甘えるわけにはいかない。


「それよりも、それ貸して」


 洸星さんは私の手からリュックを取り、さっと肩に担いだ。

 中にはお昼に食べる予定のお弁当にレジャーシート、それから二人分のおむつなどが詰まっている。

 私は慌てて洸星さんに詰め寄った。


「自分で持てるので大丈夫です。いろいろ入っていて重いので」

「だったらなおさら俺が持つ」


 洸星さんはリュックを降ろそうとせず、そのまま歩き始めた。 

 
「ほら、早く行くぞ」

「あ、まってー」

「まってー」


 そのあとを充輝と晴輝がついていく。遅れてはいけないと私も後を追いかけた。

 入園ゲートでチケットをスタッフに見せ、自然公園の中に入る。


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