御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす


「ママ、おおきなすべりだいのところいきたい」

「どうぶついるところがいい」


 自然公園は広いので園内にはさまざまな施設が入っている。充輝と晴輝は行きたい場所が違うらしい。


「それじゃあジャンケンで決めようか」


 こういうときはジャンケンで決めるようにしている。ふたりもそれをわかっているので自分の意見を押し通そうとはせず、右手を出してジャンケンの構えをした。


「ジャンケンポン」


 私の掛け声とともに、充輝はグーを晴輝はチョキを出す。


「みっくんの勝ちね」

「やったー」


 充輝が飛び跳ねる。一方の晴輝は唇を尖らせて不満そうだ。


「みっくんが勝ったから最初は動物のいるところね。お昼を食べてから大きな滑り台のところに行こうか」


 それでいい?と、晴輝に言い聞かせるように言うと、首を縦に振ってうんと答えた。

 動物広場は、うさぎやモルモットと触れ合えたり、ヤギやロバなどに餌をあげることができる。


「ブタさんにごはんあげるー」


 動物広場に到着してすぐに晴輝が走り出す。


「はるくん待って」


 充輝と手を繋いだまま走って追いかけようとする私を洸星さんが止めた。


「俺が行くからいいよ」


 軽く走りながら洸星さんは晴輝のもとへ向かった。


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