御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす

 ポテトサラダサンドは洸星さんと付き合っていた頃に何度か作ったことがある。

 ポテトサラダをパンに挟んで食べるのが初めてだった洸星さんは、この組み合わせが合うのかを疑いながら最初の一口を恐る恐る食べていた。

 けれど、美味しかったようで、それ以降洸星さんはすっかりポテトサラダサンドにハマってしまった。

 今日のお弁当はサンドイッチにすると決めたときから、ポテトサラダサンドは絶対に入れようと決めていた。


「あの頃と変わらず美味いな」

「ありがとうございます」


 ポテトサラダサンドは洸星さんのために作ってきたので、よろこんでもらえてよかった。


「たくさん作ったのでどんどん食べてくださいね」

「ああ」


 洸星さんが頷いた。


「こーせーさん。これもおいしよ」


 晴輝が好物の照り焼きチキンサンドを洸星さんに勧める。


「こーせーさん。これも」


 充輝もたまごサンドを洸星さんに勧めた。

 人見知りの充輝だけど動物広場で洸星さんと一緒に動物に触れ合っているうちに少しずつ心を許したらしい。

 充輝が洸星さんと打ち解けられるか心配だったけれど取り越し苦労だったようだ。

 やはり血の繋がった親子だからだろうか。充輝が洸星さんに慣れるまではそれほど時間はかからなかった。


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