御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす
洸星さんは右手に照り焼きチキンサンド、左手にたまごサンドを持ち、交互に口に入れる。
「どっちもおいしいな」
彼のその言葉に充輝も晴輝もうれしそうに笑った。
お昼のあとはアスレチックエリアへと向かう。
近所の公園にはない長い滑り台などの大型遊具があり、体を動かすことが大好きな晴輝が遊びたがっていた場所だ。
一目散に滑り台へと走っていく晴輝のあとを追いかける。
よほど滑り台がやりたかったのだろう。並んでいる子がいるのに、列に割り込んで滑ろうとした晴輝の手を私は掴んだ。
そのまま滑り台から離れると少し強い口調で晴輝に言い聞かせるように言う。
「みんな順番に並んでいたよね」
早く滑り台で遊びたいのにじゃまをされて晴輝は少し拗ねているようだ。わざと私と視線を合わせようとしない。
私は晴輝の目線に合うようにしゃがみ込み再度伝える。
「晴輝が滑り台を楽しみにしていた気持ちはわかるよ。でも、あそこに並んでいる子たちも晴輝と同じように滑り台を楽しみにしてるんだよ。でもちゃんと順番に並んでる」
晴輝の視線が滑り台に向かう。
「晴輝だけ順番を守らなくてもいいのかな」
ぎゅっと口を結ぶ晴輝の顔を私は見つめた。