御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす
「変わりましたよ。洸星さんも」
初めて一緒にバーでお酒を飲んだ日のことを思い出す。
あの夜、私への想いを打ち明けてくれたときの彼は、私に恋人がいても諦めるつもりはなかったと言っていた。欲しいと思ったものは必ず手に入れる、とも。
「初めて出会ったときはもっと強引な人だったのに」
彼氏に振られて傷心だった私はその強引なほどに強い愛に惹かれた。
だけど今の洸星さんからは強引さが感じられない。 “欲を言えば”という先ほどの言葉からもそう感じる。
だからといって彼の私への気持ちがあの頃よりも軽いとは思えない。私が姿を消したあともコスモス畑を頼りにして私を捜し続けてくれていたほどだから。
きっと彼も変わったのだろう。
前回会ったとき、四年前よりも表情が柔らかくなった気がしたが、性格も丸くなったのかもしれない。
そんなことを思いながら滑り台で遊ぶ充輝と晴輝を見ていると、ふいに洸星さんの体がコツンと私にぶつかった。ぴったりとくっついたまま、高い背を屈めた彼が隣から私の顔を覗き込んでくる。
「強引にされたいのか?」
そう言って悪戯げに笑う洸星さんに思わずドキッと胸が高鳴った。
目の前にある彼の顔を見つめて、頬がじわりと熱くなる。その火照りが少しずつ顔全体に広がっていく。
「そ、そういうわけじゃありません」
私はプイッと顔を背けた。
そんな私の行動がおもしろかったのか、洸星さんから優しい笑い声が聞こえた。