恋はあの人に、堕ちたのは君に。〜今日も意地悪な同期の腕の中で〜
*
定時を過ぎたころ。
パソコンを落とし、スマホでメールをチェックしていたとき。
ふいに通知が入った。
《出張前に、どっか飯でも行くか?》
黒瀬くんからだった。
(……なんで今)
一瞬、心臓が跳ねる。
思わず画面を見つめて固まってしまった。
すぐにもう一通。
《別に深い意味はないから安心しろ》
──ほんと、そういうところ。
ふっと力が抜けて、気づけば笑っていた。
(深い意味ないって言われる方が、気になるし)
どこか、タイミングがよすぎる気がして。
まるで、さっきのモヤモヤを見透かされたみたいで。
ちょっとだけ、ずるいなって思った。
……でも、嬉しかった。
言葉にするのは難しいけど、
高峰くんとの出張が決まったことに、こんなにも心が揺れている自分が情けなくて。
そんなときに届いたメッセージに、ほんの少しだけ、救われたのも確かだった。
《うん、行こ》
そう返してスマホを伏せる。
たいしたことじゃない。
ただ、誰かと他愛ない話をして、ごはんを食べて。
そんな時間が、今日はちょっとだけ欲しかった。
──それだけのこと。
……のはず、なんだけど。
定時を過ぎたころ。
パソコンを落とし、スマホでメールをチェックしていたとき。
ふいに通知が入った。
《出張前に、どっか飯でも行くか?》
黒瀬くんからだった。
(……なんで今)
一瞬、心臓が跳ねる。
思わず画面を見つめて固まってしまった。
すぐにもう一通。
《別に深い意味はないから安心しろ》
──ほんと、そういうところ。
ふっと力が抜けて、気づけば笑っていた。
(深い意味ないって言われる方が、気になるし)
どこか、タイミングがよすぎる気がして。
まるで、さっきのモヤモヤを見透かされたみたいで。
ちょっとだけ、ずるいなって思った。
……でも、嬉しかった。
言葉にするのは難しいけど、
高峰くんとの出張が決まったことに、こんなにも心が揺れている自分が情けなくて。
そんなときに届いたメッセージに、ほんの少しだけ、救われたのも確かだった。
《うん、行こ》
そう返してスマホを伏せる。
たいしたことじゃない。
ただ、誰かと他愛ない話をして、ごはんを食べて。
そんな時間が、今日はちょっとだけ欲しかった。
──それだけのこと。
……のはず、なんだけど。