【完結】恋はあの人に、堕ちたのは君に。〜今日も意地悪な同期の腕の中で〜
会食を終え、夜風に吹かれながら外へ出る。



笑顔で手を振る上司たちと別れた、その直後だった。




高峰の足取りがふらついた。


「高峰くん!?」


驚いて駆け寄り、慌てて彼の体を支える。


いつも頼れる背中が、少しだけ重く感じた。


(……酔ってる。だいぶ)




「ごめん、ちょっと……休ませて……」



支えながら、近くの公園へ。


静まり返った木陰のベンチに彼を座らせると、有紀は近くのコンビニで買った水を差し出した。


「大丈夫?飲める?」

「……うん」


ペットボトルを受け取って、ごくごくと喉を鳴らす。


顔色はさほど変わっていないけど、少しだけ焦点が合っていない目が、彼の酔いを物語っていた。


(……こんな高峰くん、初めて見る)


「……ごめんね。私に勧められたお酒だったのに、全部……」


「違うよ。……俺が、勝手にやっただけだから…」



少し掠れた声でそう言って、彼はふと、視線を上げた。




有紀の目を、まっすぐに射抜くような、熱のこもった眼差し。




その視線と目が合い、なぜか、胸がドクンと高鳴った。


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