エリート弁護士は秘密の双子ごと、妻を寵愛する
こうして保育園に彼がやってくるのは、初めてだったからだろう。
もしかすると、誠くんが父親だと勘違いされていたのかもしれない。
「いつも、涼花と司がお世話になっております。双子の父親です」
「これはこれは、どうもご丁寧に……。じゃあ、今まで送り迎えを担当してくれた男の子は……?」
「これからは、パパとママがくるの!」
「そ、そう……」
保育士は引き攣った笑みを浮かべて、納得がいかない様子で涼花の明るい声に相槌を返す。
私はたくさんの人に迷惑をかけてしまっている現状に、居た堪れない気持ちでいっぱいになった。
「とっても、素敵なお父さんね」
「でしょー? りょうかとつかさのパパ、すごくかっこいいの! おいしいケーキも買ってくれるから、大好き!」
涼花は靴を脱ぐのに時間がかかっている司に手を貸してやると、満面の笑みを浮かべて保育園の中へ消えて行った。
「ありがとう、ございました。わざわざ、付き合って頂いて……」
「いや。あそこで父親だと名乗り出るのは、よくなかっただろうか……」
「いえ。助かりました。話を通しておけば、大門寺さん1人でもお迎えができるので……」
保育園のお迎えは事前申請制だ。
もしかすると、誠くんが父親だと勘違いされていたのかもしれない。
「いつも、涼花と司がお世話になっております。双子の父親です」
「これはこれは、どうもご丁寧に……。じゃあ、今まで送り迎えを担当してくれた男の子は……?」
「これからは、パパとママがくるの!」
「そ、そう……」
保育士は引き攣った笑みを浮かべて、納得がいかない様子で涼花の明るい声に相槌を返す。
私はたくさんの人に迷惑をかけてしまっている現状に、居た堪れない気持ちでいっぱいになった。
「とっても、素敵なお父さんね」
「でしょー? りょうかとつかさのパパ、すごくかっこいいの! おいしいケーキも買ってくれるから、大好き!」
涼花は靴を脱ぐのに時間がかかっている司に手を貸してやると、満面の笑みを浮かべて保育園の中へ消えて行った。
「ありがとう、ございました。わざわざ、付き合って頂いて……」
「いや。あそこで父親だと名乗り出るのは、よくなかっただろうか……」
「いえ。助かりました。話を通しておけば、大門寺さん1人でもお迎えができるので……」
保育園のお迎えは事前申請制だ。