エリート弁護士は秘密の双子ごと、妻を寵愛する
「お騒がせしており、本当に申し訳ございません……」
「いえいえ。それは、構わないんですけど……。ええと、ご親族の方でしょうか……?」
「さぁ……。私にも、よくわからなくて……」

 引き攣った笑みを浮かべ、純司さんの顔色を窺う。
 年配の男性と睨み合っていた彼は深い溜息を溢してから、関係性を打ち明けてくれた。

「僕の、父親だ」
「んん? パパの、パパ?」
「ああ。そうだ。君達からしてみれば、祖父になる」
「そふとくりーむ!」

 涼花はこんな状況下でも、明るく元気だ。
 ソフトクリームという単語を連呼しながら歌う余裕がある。
 しかし、人見知りの激しい司の顔色は優れない。
 極力お爺さまを見ないように純司さんの胸元を握りしめ、泣き疲れてぐったりとしていた。

「つかさ。大丈夫?」
「眠い……」
「大変! 早く、帰ろう!」
「そうだな」

 娘に促された彼は、剣呑な表情とともに男性へ言い放つ。
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