エリート弁護士は秘密の双子ごと、妻を寵愛する
「ここで会話をし続けるのは、保育園の迷惑になる。どうしても話がしたいと言うのなら、叔母の家で聞こう」
「なぜ私が、中野の家になど……」
「今ここで、警察に通報されたいのか?」
「ふん……。警察など、怖くもなんともないが……。仕方あるまい。言うことを聞いてやろう」

 男性は納得がいかない様子を見せていたが、最終的には純司さんの指示に従ってくれた。
 何事もなく去りゆく後ろ姿を目にした涼花は、父親に尊敬の眼差しを向けた。

「パパ! 悪い人、やっつけたの!?」
「いや……。それは、これからだ。僕達が来るまで、よく頑張ったな」
「だって、りょうかは信じてたもん! ぜったい、パパとママがお迎えにきてくれるって!」
「そうか……」
「うん!」
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