エリート弁護士は秘密の双子ごと、妻を寵愛する

 司が次に体験する職業は、お義父様が経営するシールドエージェンシーが協賛している警備員さんだ。

「こんにちは!」
「ぼく……。やりたい……」
「ういっす! 1名様、ご案内~!」
「わ……っ」

 司は急に知らない男性から手を掴まれ、怯えた様子で着替えスペースへ引きずり込まれていく。

 ――大丈夫かな……。

 心配そうに見守っていたのが、気がかりなのだろう。
 夫は私を安心させるため、手を繋いでくれた。

「この時間なら、司と涼花が一緒にいるところが見られそうだ」
「でも……。涼花は、花嫁体験をしている途中ですよね……?」
「警備会社の仕事内容は、要人警護や見回り。結婚式の警備も含まれる」
「なるほど……」

 そうこうしているうちに、防弾チョッキと子ども用のスーツを身に着けた司がスタッフとともに現れる。
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