エリート弁護士は秘密の双子ごと、妻を寵愛する
「僕は君の着飾った姿を、見てみたいのだが……」
「じゅ、純司さん……?」
「要検討だな」

 私が今さら結婚式を挙げる必要はないと考えている以上、無理強いをするつもりはないのだろう。
 彼はしてやったりな笑みを浮かべたあと、子ども達に視線を戻した。

「子ども達が大きくなれば、2人でいるのが当たり前になる。だが、それまではこうして夫婦だけの時間を作るのは難しいだろう」
「そうですね……」
「たとえ1分1秒しか触れ合えないとしても――できる限り、ともにいたい」
「はい。私も、同じ気持ちです」

 私達はフラワーシャワーを受ける涼花と、子ども達から祝福を受ける妹を緊張の面持ちで見守る司の姿を見守り、繋いだ指先の握りしめる力を強めたのだった。
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