エリート弁護士は秘密の双子ごと、妻を寵愛する
「ちょうどケーキもあるし、のんびり休憩しようか」
「うん……」
「ええー? せっかく来たのに、もったいない! りょうかはもっと、たくさんお仕事したいよー!」
「ケーキを食べ終えたらな」
「やったー!」
涼花は大好きなケーキを味わう暇もなく急いで頬張ると、ものの数分で夫とともに姿を消してしまう。
再び親子2人になり、無言の時間が生まれる。
「司は急がなくて、いいからね? ゆっくり食べて」
「りょうかみたいになれなくて、ごめんなさい……」
「無理に涼花のペースに合わせなくたって、いいの。司がやりたくないことを、無理にしなくたっていいんだから」
「うんん。やりたいこと、たくさんある。でも……」
身体がついていかないのだと泣き言を口にしたところで、現状が変わるわけではないと理解しているからか。
司は悔しさを滲ませる。
背中を撫でてあげることしかできない無力な自分に歯がゆさを感じていると、涼花をどこかの職業体験施設に押し込んできた純司さんが戻ってきた。
彼は険悪な雰囲気になりかけている親子の様子を見かね、息子の頭を優しく撫でた。
「うん……」
「ええー? せっかく来たのに、もったいない! りょうかはもっと、たくさんお仕事したいよー!」
「ケーキを食べ終えたらな」
「やったー!」
涼花は大好きなケーキを味わう暇もなく急いで頬張ると、ものの数分で夫とともに姿を消してしまう。
再び親子2人になり、無言の時間が生まれる。
「司は急がなくて、いいからね? ゆっくり食べて」
「りょうかみたいになれなくて、ごめんなさい……」
「無理に涼花のペースに合わせなくたって、いいの。司がやりたくないことを、無理にしなくたっていいんだから」
「うんん。やりたいこと、たくさんある。でも……」
身体がついていかないのだと泣き言を口にしたところで、現状が変わるわけではないと理解しているからか。
司は悔しさを滲ませる。
背中を撫でてあげることしかできない無力な自分に歯がゆさを感じていると、涼花をどこかの職業体験施設に押し込んできた純司さんが戻ってきた。
彼は険悪な雰囲気になりかけている親子の様子を見かね、息子の頭を優しく撫でた。