エリート弁護士は秘密の双子ごと、妻を寵愛する
「子ども達も同じくらいに大切だと思ってもらわなければ、困ります……!」
「パパ。りょうかとつかさのこと、大事じゃないの?」
「そうなんだ……」

 ランドセルを前にして楽しそうな様子を見せていた子ども達は、私の叫び声を聞いて悲しそうに眉を伏せる。
 そんな双子の姿を見て、純司さんはあの子達を手招きした。

「大切に思っていなければ、家族みんなで遊びに行こうと提案などしない」
「そうだよね!」
「うん……」

 2人は納得した様子を見せると、再び笑顔を取り戻す。
 そして、明るい声で息のピッタリあった声を響かせた。

「りょうかとつかさも、パパとママが大好き!」
「ずっと、仲良しでいてね……」

 子ども達に念を押された夫婦は顔を見合わせ、笑い合う。

「ああ。もちろんだ」
「喧嘩はしないって、約束するね」
「指切りげんまん!」
「嘘ついたら、はりせんぼん……」

 私達は指切りを交わし、子ども達の前では言い争いをしないと誓ったのだった。
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