エリート弁護士は秘密の双子ごと、妻を寵愛する
己の血を分けた子ども達に出会ってしまったら、このまま見なかったふりをして別れるなどできるはずがなかった。
「そうだ。僕が、この子達の父親だよ」
「今さらすぎるだろ」
「そうだな」
「泣き喚くことしかできなかった赤子にようやく自我が芽生えて、手がかからなくなったところだぞ。そんな状況で自分が父親だって名乗り出るとか、恥ずかしくねぇのかよ」
「その通りだ。誠の主張は、何もかもが正しい」
「だったら……!」
従兄弟が声を荒らげた瞬間、司がビクリと肩を震わせる。
普段は温厚な彼が、まさかドスの聞いた声を出すなど思いもしなかったのだろう。
――こいつを落ち着かせないと、子ども達が傷いてしまいそうだ……。
僕はできるだけ冷静でいるように務め、静かに彼女の口から語られた現状について語る。
「澄花は言っていた。生活に困窮していると。僕が責任を取れば、君に迷惑をかけることもなくなる。すべてが、丸く収まるんだ」
「オレは迷惑なんざ、思ってねぇよ!」
「まことくん……」
1度目は我慢できたが、2度目となると容認できなかったのだろう。
司は従兄弟の名前を呼び、瞳に涙を潤ませて問いかける。
「そうだ。僕が、この子達の父親だよ」
「今さらすぎるだろ」
「そうだな」
「泣き喚くことしかできなかった赤子にようやく自我が芽生えて、手がかからなくなったところだぞ。そんな状況で自分が父親だって名乗り出るとか、恥ずかしくねぇのかよ」
「その通りだ。誠の主張は、何もかもが正しい」
「だったら……!」
従兄弟が声を荒らげた瞬間、司がビクリと肩を震わせる。
普段は温厚な彼が、まさかドスの聞いた声を出すなど思いもしなかったのだろう。
――こいつを落ち着かせないと、子ども達が傷いてしまいそうだ……。
僕はできるだけ冷静でいるように務め、静かに彼女の口から語られた現状について語る。
「澄花は言っていた。生活に困窮していると。僕が責任を取れば、君に迷惑をかけることもなくなる。すべてが、丸く収まるんだ」
「オレは迷惑なんざ、思ってねぇよ!」
「まことくん……」
1度目は我慢できたが、2度目となると容認できなかったのだろう。
司は従兄弟の名前を呼び、瞳に涙を潤ませて問いかける。