すべてを失ったはずが、一途なパイロットに秘密のベビーごと底なしの愛で囲い込まれました
「雄大さんの話を聞いて帰国してみれば、実家にはすでに誰も住んでおらず、悠里のスマホもつながらなかった」
言葉を区切った柴崎さんは、なにかに耐えるように再び瞼を閉じた。
それから、私を真っすぐに見すえてくる。
「川島金属機器に連絡を取っても、悠里はもう辞めている、二度と悠里に関わるなと言われる始末。なにが起きたのかわからず、君がどこにいるのか俺はずっと捜していた」
おそらく、叔父が対応したのだろう。あの人は川島金属機器から、私と父の存在を消したがっていた。柴崎さんのような立場のある人が私を捜して近づくなど、叔父は嫌がるに違いない。
「……どうして?」
深い仲になったとはいえ、私たちは明確な名前を付けられる関係ではなかった。彼がとにかく優しくて、日本を旅立つときも意味深なことを言うから、帰国したら告白されるのかもしれないと私が勝手に期待しただけだ。
問いかけた私に、柴崎さんがやわらかな笑みを浮かべる。不覚にも、それだけで胸が高鳴ってしまう。
「俺が、悠里を愛しているからだよ」
まさかの言葉に、目を見開く。
「……だって、あのとき一度もそんなこと……」
「悠里からの好意を感じて、年甲斐にもなく舞い上がって。肝心な気持ちを伝えないまま、君を抱いてしまった。情けないことに、悠里に告白できていないと気づいたのは、君がいなくなってしまった後だ」
あのとき、気持ちが高揚していたのは私だけではなかった?
彼も私を求めてくれていると感じたのは、思い上がりでも気のせいでもない?
言葉を区切った柴崎さんは、なにかに耐えるように再び瞼を閉じた。
それから、私を真っすぐに見すえてくる。
「川島金属機器に連絡を取っても、悠里はもう辞めている、二度と悠里に関わるなと言われる始末。なにが起きたのかわからず、君がどこにいるのか俺はずっと捜していた」
おそらく、叔父が対応したのだろう。あの人は川島金属機器から、私と父の存在を消したがっていた。柴崎さんのような立場のある人が私を捜して近づくなど、叔父は嫌がるに違いない。
「……どうして?」
深い仲になったとはいえ、私たちは明確な名前を付けられる関係ではなかった。彼がとにかく優しくて、日本を旅立つときも意味深なことを言うから、帰国したら告白されるのかもしれないと私が勝手に期待しただけだ。
問いかけた私に、柴崎さんがやわらかな笑みを浮かべる。不覚にも、それだけで胸が高鳴ってしまう。
「俺が、悠里を愛しているからだよ」
まさかの言葉に、目を見開く。
「……だって、あのとき一度もそんなこと……」
「悠里からの好意を感じて、年甲斐にもなく舞い上がって。肝心な気持ちを伝えないまま、君を抱いてしまった。情けないことに、悠里に告白できていないと気づいたのは、君がいなくなってしまった後だ」
あのとき、気持ちが高揚していたのは私だけではなかった?
彼も私を求めてくれていると感じたのは、思い上がりでも気のせいでもない?