すべてを失ったはずが、一途なパイロットに秘密のベビーごと底なしの愛で囲い込まれました
「俺に愛想を尽かしたのか、そうでなければほかに理由があるのか。悠里を捜すかたわらで、俺の知らないなにかがあったのかと、調べさせてもらった」
「わ、私も、お父さんも、そんなこと絶対にしていないから」
思わず立ち上がって否定する。
調べた結果、叔父が見つけたという証拠を目にしているかもしれない。
あの疑惑は本当に身に覚えがなくて、なにより彼にだけは疑われたくないとぎゅっと目を閉じた。
「悠里」
私を呼ぶ彼の声が話題に似つかわしくないほど穏やかで、そろりと目を開ける。
「悠里も雄大さんも、そんなことをする人じゃないことくらい、よくわかっている。疑ってなんかいない。ほら、座って」
呆然としながら、彼の言葉に従って椅子に戻る。
「疑って、いない?」
「ああ」
「だ、だって、叔父は証拠もあるって」
柴崎さんが不快そうに片方の眉を上げる。
「らしいね。悠里はそれを見たの?」
「大きなお金が動いている通帳を見せられて、あとは帳簿に改ざんがあったと叔父に言われて」
父が亡くなったばかりでぼんやりしていたのと、あのときのことは思い出したくもなくて記憶がはっきりしない部分もある。
「その通帳も、たしか実家から見つかったって」
父じゃないと確信を持って言える。
でも、なぜそんなものが家から見つかったのかがわからない。
「悠里は葬儀後すぐに、実家を追い出されるようにしてアパートに移り住んだと聞いているけど?」
「う、うん」
この様子だと、彼はほぼ事実を把握していそうだ。
「その通帳は、本当に悠里の家から見つかったものだったのか? それに、悠里は通帳の名義をしっかり確認した?」
そういえば中身だけを見せられて、確認しようとしたら疑わしい私が触れるのは証拠隠滅の恐れがあるとか言われて渡してもらえなかった。
「わ、私も、お父さんも、そんなこと絶対にしていないから」
思わず立ち上がって否定する。
調べた結果、叔父が見つけたという証拠を目にしているかもしれない。
あの疑惑は本当に身に覚えがなくて、なにより彼にだけは疑われたくないとぎゅっと目を閉じた。
「悠里」
私を呼ぶ彼の声が話題に似つかわしくないほど穏やかで、そろりと目を開ける。
「悠里も雄大さんも、そんなことをする人じゃないことくらい、よくわかっている。疑ってなんかいない。ほら、座って」
呆然としながら、彼の言葉に従って椅子に戻る。
「疑って、いない?」
「ああ」
「だ、だって、叔父は証拠もあるって」
柴崎さんが不快そうに片方の眉を上げる。
「らしいね。悠里はそれを見たの?」
「大きなお金が動いている通帳を見せられて、あとは帳簿に改ざんがあったと叔父に言われて」
父が亡くなったばかりでぼんやりしていたのと、あのときのことは思い出したくもなくて記憶がはっきりしない部分もある。
「その通帳も、たしか実家から見つかったって」
父じゃないと確信を持って言える。
でも、なぜそんなものが家から見つかったのかがわからない。
「悠里は葬儀後すぐに、実家を追い出されるようにしてアパートに移り住んだと聞いているけど?」
「う、うん」
この様子だと、彼はほぼ事実を把握していそうだ。
「その通帳は、本当に悠里の家から見つかったものだったのか? それに、悠里は通帳の名義をしっかり確認した?」
そういえば中身だけを見せられて、確認しようとしたら疑わしい私が触れるのは証拠隠滅の恐れがあるとか言われて渡してもらえなかった。