すべてを失ったはずが、一途なパイロットに秘密のベビーごと底なしの愛で囲い込まれました
「なあ、悠里。そろそろ俺のことを名前で呼んでくれないか」
首もとで懇願されて、ぴくっと体が小さく反応する。
「いつまでもその呼び方では、一線を引かれているように感じる」
どことなく拗ねたような口調が彼らしくない。
顔を見られないこの状態なら、勇気を出せそうだ。
「拓真、さん」
彼の腕に力がこもる。
「悠里」
彼の切なげな声に、胸を焦がす。
「ごめんね、拓真さん」
わずかに体を離した拓真さんが、至近距離から私を覗き込む。そうして、なにが?というように小さく首を傾げた。
「なにも言わずに、いろいろ勝手に決めつけて。あなたに、生まれたばかりの光太を見せてあげられなかった」
仕方がなかった面もあるかもしれないけれど、自分だけが傷ついて裏切られたと思い込むのは間違いだった。
「すべて、俺が至らなかったせいだ」
お互いに、悪いのは自分だという主張が延々と続きそうになったところで、光太がご機嫌な声をあげる。私も拓真さんもハッとして、ようやく体を離した。
「あの子のこれからの成長は、わずかにも見逃すつもりはないから」
首もとで懇願されて、ぴくっと体が小さく反応する。
「いつまでもその呼び方では、一線を引かれているように感じる」
どことなく拗ねたような口調が彼らしくない。
顔を見られないこの状態なら、勇気を出せそうだ。
「拓真、さん」
彼の腕に力がこもる。
「悠里」
彼の切なげな声に、胸を焦がす。
「ごめんね、拓真さん」
わずかに体を離した拓真さんが、至近距離から私を覗き込む。そうして、なにが?というように小さく首を傾げた。
「なにも言わずに、いろいろ勝手に決めつけて。あなたに、生まれたばかりの光太を見せてあげられなかった」
仕方がなかった面もあるかもしれないけれど、自分だけが傷ついて裏切られたと思い込むのは間違いだった。
「すべて、俺が至らなかったせいだ」
お互いに、悪いのは自分だという主張が延々と続きそうになったところで、光太がご機嫌な声をあげる。私も拓真さんもハッとして、ようやく体を離した。
「あの子のこれからの成長は、わずかにも見逃すつもりはないから」