すべてを失ったはずが、一途なパイロットに秘密のベビーごと底なしの愛で囲い込まれました
「それでは、雄大さん。悠里さんをお預かりします」
言い方が意味深すぎてドキリとする。
「任せたよ、拓真君。なんなら泊りでもかまわないから」
「お父さん!」
どこまでも軽い調子の父を咎める。当の柴崎さんは、やっぱり余裕な様子で苦笑していた。
「すみません。父が変な事ばかり言って」
廊下を歩きながら、彼に謝罪する。
「雄大さんらしいよ。本調子になってきたみたいでよかった」
柴崎さんがそう受け流してくれることがありがたい。
先日と同じように、彼の車まで案内される。前回は緊張しすぎてよく見ていなかったけれど、ダークグレーのコンパクトなSUV車は私も知っている高級車だ。
「行き先は、勝手に決めてもいいかな?」
エンジンをかけたところで、柴崎さんが尋ねてくる。
「はい。よろしくお願いします」
交際経験どころか、異性とふたりで出かけた経験がない。私たちの関係でならどこへ行くのがちょうどよいのか案はひとつも浮かんでこないから、柴崎さんの申し出はありがたかった。
言い方が意味深すぎてドキリとする。
「任せたよ、拓真君。なんなら泊りでもかまわないから」
「お父さん!」
どこまでも軽い調子の父を咎める。当の柴崎さんは、やっぱり余裕な様子で苦笑していた。
「すみません。父が変な事ばかり言って」
廊下を歩きながら、彼に謝罪する。
「雄大さんらしいよ。本調子になってきたみたいでよかった」
柴崎さんがそう受け流してくれることがありがたい。
先日と同じように、彼の車まで案内される。前回は緊張しすぎてよく見ていなかったけれど、ダークグレーのコンパクトなSUV車は私も知っている高級車だ。
「行き先は、勝手に決めてもいいかな?」
エンジンをかけたところで、柴崎さんが尋ねてくる。
「はい。よろしくお願いします」
交際経験どころか、異性とふたりで出かけた経験がない。私たちの関係でならどこへ行くのがちょうどよいのか案はひとつも浮かんでこないから、柴崎さんの申し出はありがたかった。