年下課長の溺愛が私をほどいていく ~ジーンズの私を彼は一番欲しがった~
戸惑っていると、藤堂課長はカフェ・ラテのボタンを押した。

珈琲とミルクが、一つのカップに混ざって行く。

藤堂課長は蓋を開けると、自販機の中からカフェ・ラテを取り出した。

「はい、熱いですよ。」

カップを受け取ると、手だけじゃなく胸まで熱くなった。

「どうして?」

「女性は大体、カフェ・ラテが好きですよ。」

女性というキーワードに、一瞬胸がキュンとした。

この歳になって、女だと見られる事は少ない。

「ありがとう。」

素直にお礼を言うのも、大人の女性のたしなみだ。

カフェ・ラテを一口飲むと、心まで温かくなった。

「午後から、木村課長につかせて頂きます。」

私は藤堂課長を見つめた。

「早く仕事を覚えますから、なるべくポイントを絞って教えて下さい。」

「え、ええ……」

そう言うと彼は、頭を下げて自販機から去って行った。

後には、柔らかい雰囲気だけが、残されていた。
< 10 / 10 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

AI漫画作成日記

総文字数/1,403

その他3ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
小説家として20年弱活動してきた私が、AI漫画作家になった理由
一途な社長に溺愛を教え込まれた夜

総文字数/34,099

恋愛(オフィスラブ)92ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
営業部の高梨美優(28歳)は、重要な取引先との会合で大きな失敗をしてしまう。契約を失い、自責の念に駆られた美優は社長の黒瀬慧(35歳)に謝罪するが、慧は彼女を責めるどころか「次を取ればいい」と励ましてくれた。 新規営業を命じられた美優は、なぜか慧自ら同行することに。持ち前の明るさと慧の卓越した交渉力によって大型契約を獲得し、二人の距離は少しずつ縮まっていく。仕事帰りに食事へ連れて行かれたり、自宅まで送ってもらったりするうちに、美優は冷徹と噂される社長の優しさに惹かれていった。 そんな中、慧に同行して出席したパーティーで再び失敗してしまう美優。落ち込む彼女は「お詫びに何でもします」と口にするが、慧は真っ直ぐな瞳で彼女を見つめる。 「社長が好きです」 すると慧は優しく抱きしめ、長年隠していた本心を告げた。 「俺はずっとお前を見ていた」 失敗ばかりで自信のなかった女性が、一途な社長の深い愛に包まれ、本当の幸せを見つけていく溺愛ラブストーリー。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop