酒好きがバレて追放された元聖女ですが、不眠症の辺境伯様と【秘密の晩酌】はじめました 〜昼は冷徹、夜は甘々。ほろ酔い旦那様の執着愛が止まりません〜
1 氷の国へ追放されたので一人酒……のつもりが、不眠症の旦那様をホットワインで秒殺してしまいました。
「聖女アマレッタ! 神聖なる神殿で酒を醸造するなど、言語道断である! よって貴様を聖女の座から追放し、北の辺境伯への嫁入りを命じる!」
王太子のヒステリックな声が謁見の間に響き渡る。
周囲の貴族たちは軽蔑の眼差しを向けてくる。
けれど、私の心の中は真逆の感情で満たされていた。
(やった……! やっと、この禁酒生活から解放される!)
私は顔を伏せ、肩を震わせた。
周囲には泣いているように見えただろう。
だが違う。
込み上げてくる喜びを隠すのに必死なのだ。
聖女とは名ばかりの過酷な労働環境。
清貧を強要され、大好きな晩酌も禁止され、隠れて薬用酒を作れば「不謹慎だ」と罵られる日々。
私が作る発酵食品や薬用酒が、疫病を防ぎ、騎士たちの体力を支えていたとも知らずに……。
「謹んで、お受けいたします」
私は殊勝な声色で頭を下げた。
これからは私の作った薬なしで、せいぜい頑張れば良いさ。
さあ、行こう。
新天地へ。
そこにはきっと、美味しい地酒と、誰にも邪魔されない至福の晩酌タイムが待っているはず……!
王太子のヒステリックな声が謁見の間に響き渡る。
周囲の貴族たちは軽蔑の眼差しを向けてくる。
けれど、私の心の中は真逆の感情で満たされていた。
(やった……! やっと、この禁酒生活から解放される!)
私は顔を伏せ、肩を震わせた。
周囲には泣いているように見えただろう。
だが違う。
込み上げてくる喜びを隠すのに必死なのだ。
聖女とは名ばかりの過酷な労働環境。
清貧を強要され、大好きな晩酌も禁止され、隠れて薬用酒を作れば「不謹慎だ」と罵られる日々。
私が作る発酵食品や薬用酒が、疫病を防ぎ、騎士たちの体力を支えていたとも知らずに……。
「謹んで、お受けいたします」
私は殊勝な声色で頭を下げた。
これからは私の作った薬なしで、せいぜい頑張れば良いさ。
さあ、行こう。
新天地へ。
そこにはきっと、美味しい地酒と、誰にも邪魔されない至福の晩酌タイムが待っているはず……!
< 1 / 19 >