執愛滾る脳外科医はママと娘を不滅の愛で囲い込む
 興味本位でチラチラと見ていたら、受付を済ませたその男性と宙で視線が交わった。
 え? 嘘……。
 思わずそんな言葉が漏れそうになる。
 蓮斗くんではないか。
 こんな再会、ドラマの世界線以外であったりするものなの?
 細身のブラックスーツに身を包み、前髪をアップバング風に整えている彼からは、大人の色気がダダ漏れ。
 反射的に会釈すると彼は表情を変えることなく、軽くお辞儀を返してきた。
 心臓が落ち着かない中、チャペルの中へと移動し始める。
 どうやら蓮斗くんは、新郎側の参列者らしい。
 少しして式が始まると、花嫁と父親が一緒にヴァージンロードを歩いてきた。
 なんて美しいんだろう。
 それにすごく幸せそうだ。
 時折ヴァージンロードの先にいる新郎を見つめては、ハニカむ彼女がとてもかわいらしく思えた。
 これで大学時代の仲間の中で結婚していないのは、私だけ。
 そう思うと、ちょっとブルー。
 それでも、こればかりは焦ってどうなるものでもないしなぁ。
 そんな思いに駆られながら自然と視線が伸びた先は、なぜか蓮斗くんの方だった。
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