執愛滾る脳外科医はママと娘を不滅の愛で囲い込む
***
あの日瑠璃と再会したのは、運命の悪戯だったのだろうか。
久しぶりに会った彼女は色白で華奢で、大きな二重の瞳もあの頃のまま。髪はロングになっていて少し大人びた印象。そして百合のような凛とした可憐さが漂っていた。
胸に抱いたのは、高揚感と切なさ。
相反する感情を抱きつつ、俺は瑠璃が母親の見舞いに来ても必要最低限の会話しか交わさなかった。そのまま瑠璃の母親が無事に退院し、もう二度と会えないと思っていたのだが。
またこうして友人の結婚式で再び顔を合わせることになった。
自然と心が昂ったのは、やはりいまだ消えることのない『未練』のせいかもしれない。
「寺原、二次会出ないのか?」
「ああ。俺はこれでお暇する」
披露宴が終わり、そそくさと席を立つ。
声をかけてくる女性たちを交わしながら、俺は会場の出入り口に向かい出す。
チラッと新婦参列者の席の方に目をやると、どこかおぼつかない足取りで歩く瑠璃の姿が見えた。
体調でも悪いのか?
気になりながらも声をかけるのを躊躇ってしまうのは、瑠璃に迷惑だと言われ突き放された過去のトラウマがあるから。
あれからずっと距離を置いてきた。
……だが、様子がおかしかった瑠璃をやはり放ってはおけない。
あの日瑠璃と再会したのは、運命の悪戯だったのだろうか。
久しぶりに会った彼女は色白で華奢で、大きな二重の瞳もあの頃のまま。髪はロングになっていて少し大人びた印象。そして百合のような凛とした可憐さが漂っていた。
胸に抱いたのは、高揚感と切なさ。
相反する感情を抱きつつ、俺は瑠璃が母親の見舞いに来ても必要最低限の会話しか交わさなかった。そのまま瑠璃の母親が無事に退院し、もう二度と会えないと思っていたのだが。
またこうして友人の結婚式で再び顔を合わせることになった。
自然と心が昂ったのは、やはりいまだ消えることのない『未練』のせいかもしれない。
「寺原、二次会出ないのか?」
「ああ。俺はこれでお暇する」
披露宴が終わり、そそくさと席を立つ。
声をかけてくる女性たちを交わしながら、俺は会場の出入り口に向かい出す。
チラッと新婦参列者の席の方に目をやると、どこかおぼつかない足取りで歩く瑠璃の姿が見えた。
体調でも悪いのか?
気になりながらも声をかけるのを躊躇ってしまうのは、瑠璃に迷惑だと言われ突き放された過去のトラウマがあるから。
あれからずっと距離を置いてきた。
……だが、様子がおかしかった瑠璃をやはり放ってはおけない。