執愛滾る脳外科医はママと娘を不滅の愛で囲い込む
そういえば小さい頃、よく互いの家で泊まり合うことがあったが、眠れないという瑠璃の頭を撫でると安心したように眠りについていたな。
あれだけ彼女と距離を取ろうとしていたのに、無防備な姿を見て自然と瑠璃の頭に手が伸びる。
幼い頃、瑠璃の隣だけが、唯一安らげる場所だった。
いくつものホテルを経営している実業家の父のもとに産まれた俺は、よくも悪くも目立つ存在で。常に優等生でいなければいけなかったし、競争せざるを得ない環境だった。親の教育方針で公立校に進んだが、周りの人たちは俺のことを『寺原家の子息』そんな肩書きでしか見ていないのだと、小学生に上がる頃にはひしひしと感じていた。
次第に誰も信用できなくなり、だから自然と単独行動を好むようになったのかもしれない。
だけど、瑠璃だけは変わらず俺を寺原蓮斗というひとりの人物として見てくれて、気さくに友人として接してくれて。
それがただただうれしくて、彼女と過ごす時間だけは心から笑っていた気がする。
そして瑠璃が引っ越して会えなくなってからすぐに気づいた。
俺は彼女に特別な感情を抱いていたのだと。
「瑠璃……」
こうして再会したのもなにかの縁なのか?
もう一度彼女のそばにいたいと願ってもいいのだろうか。
いや、もう絶対に離したくない。
封印したはずの愛おしいという感情が沸々と湧き上がってくるのを感じながらしばらく頭を撫でていると微かに寝息が聞こえてきて、俺はそっと瑠璃の体にタオルケットをかけた。
あれだけ彼女と距離を取ろうとしていたのに、無防備な姿を見て自然と瑠璃の頭に手が伸びる。
幼い頃、瑠璃の隣だけが、唯一安らげる場所だった。
いくつものホテルを経営している実業家の父のもとに産まれた俺は、よくも悪くも目立つ存在で。常に優等生でいなければいけなかったし、競争せざるを得ない環境だった。親の教育方針で公立校に進んだが、周りの人たちは俺のことを『寺原家の子息』そんな肩書きでしか見ていないのだと、小学生に上がる頃にはひしひしと感じていた。
次第に誰も信用できなくなり、だから自然と単独行動を好むようになったのかもしれない。
だけど、瑠璃だけは変わらず俺を寺原蓮斗というひとりの人物として見てくれて、気さくに友人として接してくれて。
それがただただうれしくて、彼女と過ごす時間だけは心から笑っていた気がする。
そして瑠璃が引っ越して会えなくなってからすぐに気づいた。
俺は彼女に特別な感情を抱いていたのだと。
「瑠璃……」
こうして再会したのもなにかの縁なのか?
もう一度彼女のそばにいたいと願ってもいいのだろうか。
いや、もう絶対に離したくない。
封印したはずの愛おしいという感情が沸々と湧き上がってくるのを感じながらしばらく頭を撫でていると微かに寝息が聞こえてきて、俺はそっと瑠璃の体にタオルケットをかけた。


