バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
「い、いや……! まだ、そうと決まったわけでは……!」
「じゃあ、わたしが殿下に好きって言ってもらえばいいんだね!」
「黙れ! 私は今、ルリミカと話をしているのだ!」
「父様ったら、こわーい」

 ――もしかして、いつも怒鳴り声を上げているのはわざとだったの?

 妹が口を挟んだ直後、そんなこちらの疑いを決定づけるように父親の態度が180度変化した。

 ――このままでは、収拾がつかないわ……。

 私はさっさとこの話し合いを終わらせるべく、今後の目標を告げた。

「その時が来たら、私は修道院の門を叩きます」
「な……っ!? 我が国の国母となるべく相応しき教育を受けたルリミカが、修道女になるだと!? 許可できるわけがなかろう!」
「彼の妻になれるのは、姉妹のうちどちらか1人だけ。これは、仕方のないことですのよ」

 国母候補から爵位を捨て、神に操を立てる。
 その覚悟はできていると告げたあと、父親は瞳を潤ませた。
 その後、ここにはいない殿下の心情を推し量った。
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