【完結】転生したら、退場予定の悪妃になりまして
8.皇妃エメリア
その後、緊急ということで、転移陣を使って一行は皇都に戻った。
その間にも、身体に戻れないか試してみたがどうやっても弾かれてしまう。
ついにメレディスが言った。
「正面突破は諦めたほうがよさそうですわ」
「くっ」
瓶から出ると小さくなるので、今や親指ほどの大きさだ。
だが、メレディスはエメリアがビンから出られるように身体の周りに呪いを改めてかけてくれた。
親指サイズは変わらないが、これで自由に歩き回れる。
いまだに小さなエメリアはギルフォードにもフレンにも認識されないまま。
皇妃『エメリア』も表向き何も変わらない。
だがフレンは前のように屈託なく近づくことはなくなった。それがまた歯痒い。
メレディスが目を光らせてくれているので、今のところフレンを叩くようなことはないが……。
(正攻法がダメなら……見てなさい)
その日、エメリアはメレディスには告げずに、こっそりギルフォードの執務室に赴いた。
文官が出入りするタイミングで中に入る。
「陛下、次はこの案件を……」
相変わらず忙しそうなギルフォードを、部屋の隅から眺めつつ時間を過ごす。
夕方を過ぎ、執務室に誰もいなくなったところでエメリアは動き出した。
なんとか机の上までよじ登り、大事な書類が入っている引き出しを前に腕を組む。
さすがにこれは見つかれば大ごとすぎて、メレディスに頼めない。
(ギルフォードのことだから多分ここに……)
観察している間にわかった隠し場所から鍵を運んで、苦労しながら引き出しを開けた。
書類をかき分けて、目的のものを探し出す。
(あった)
それは、離縁状だ。
その間にも、身体に戻れないか試してみたがどうやっても弾かれてしまう。
ついにメレディスが言った。
「正面突破は諦めたほうがよさそうですわ」
「くっ」
瓶から出ると小さくなるので、今や親指ほどの大きさだ。
だが、メレディスはエメリアがビンから出られるように身体の周りに呪いを改めてかけてくれた。
親指サイズは変わらないが、これで自由に歩き回れる。
いまだに小さなエメリアはギルフォードにもフレンにも認識されないまま。
皇妃『エメリア』も表向き何も変わらない。
だがフレンは前のように屈託なく近づくことはなくなった。それがまた歯痒い。
メレディスが目を光らせてくれているので、今のところフレンを叩くようなことはないが……。
(正攻法がダメなら……見てなさい)
その日、エメリアはメレディスには告げずに、こっそりギルフォードの執務室に赴いた。
文官が出入りするタイミングで中に入る。
「陛下、次はこの案件を……」
相変わらず忙しそうなギルフォードを、部屋の隅から眺めつつ時間を過ごす。
夕方を過ぎ、執務室に誰もいなくなったところでエメリアは動き出した。
なんとか机の上までよじ登り、大事な書類が入っている引き出しを前に腕を組む。
さすがにこれは見つかれば大ごとすぎて、メレディスに頼めない。
(ギルフォードのことだから多分ここに……)
観察している間にわかった隠し場所から鍵を運んで、苦労しながら引き出しを開けた。
書類をかき分けて、目的のものを探し出す。
(あった)
それは、離縁状だ。