【完結】転生したら、退場予定の悪妃になりまして
「!」
その瞬間、フレンが顔を上げた。
「そう、そうです、確かめに行きましょう!」
元気に立ち上がったフレンがイヴァンの手をとって走り出す。
やはりこの子は笑顔が一番だ。
◇
『エメリア』を部屋に帰した後、親指サイズのエメリアは机の上に座って、ギルフォードと向かい合った。
「……私は、エメリアとして生まれ育つ前の記憶があるのです」
さすがにここが、前世で読んでいた小説の世界だとは言えない。
それに、ここはすでにエメリアにとっての現実だ。
信じてくれるかもわからないが、ギルフォードは静かにエメリアの説明を聞いてくれた。
村人との一件の後、身体から追い出された話をすると彼は息を吐いた。
「……気づかなくてすまない。いつもの君と、どこか雰囲気が違うことはわかっていたのに」
「にしては誘惑に乗りかけていたような……、あっ、ちょ……っ」
ギルフォードがエメリアの頬を指で突く。
「仕方がないだろう、君が無邪気に微笑むのを見ると頭がぼうっとしてしまうんだ」
「はぁ、そういうものですか」
『エメリア』にも魅了の魔法があるのだろうか。 しかしギルフォードと話すことができて、ようやく次に進める。
「お願いがあります」
エメリアは姿勢を正して机の上で手を組んだ。
「私と、離縁してください」
その瞬間、フレンが顔を上げた。
「そう、そうです、確かめに行きましょう!」
元気に立ち上がったフレンがイヴァンの手をとって走り出す。
やはりこの子は笑顔が一番だ。
◇
『エメリア』を部屋に帰した後、親指サイズのエメリアは机の上に座って、ギルフォードと向かい合った。
「……私は、エメリアとして生まれ育つ前の記憶があるのです」
さすがにここが、前世で読んでいた小説の世界だとは言えない。
それに、ここはすでにエメリアにとっての現実だ。
信じてくれるかもわからないが、ギルフォードは静かにエメリアの説明を聞いてくれた。
村人との一件の後、身体から追い出された話をすると彼は息を吐いた。
「……気づかなくてすまない。いつもの君と、どこか雰囲気が違うことはわかっていたのに」
「にしては誘惑に乗りかけていたような……、あっ、ちょ……っ」
ギルフォードがエメリアの頬を指で突く。
「仕方がないだろう、君が無邪気に微笑むのを見ると頭がぼうっとしてしまうんだ」
「はぁ、そういうものですか」
『エメリア』にも魅了の魔法があるのだろうか。 しかしギルフォードと話すことができて、ようやく次に進める。
「お願いがあります」
エメリアは姿勢を正して机の上で手を組んだ。
「私と、離縁してください」