【完結】転生したら、退場予定の悪妃になりまして
「そうなの!?」
「……それを言うと、俺もだが……」

 困惑した二人を前に焦る。
 てっきりお似合いだと思っていたのに……。

 メレディスがこほんと咳払いした。

「……というのは置いておいて。この状況のエメリア様を放っておけるわけがないでしょう」
「ああ、それに、君はどうする」

 これから先、無事に身体を取り戻せたとして……新しい皇妃がいるならエメリアがその座に戻ることはない。

「なんとかなります。畑仕事も堂にいっていたと村長も言っていたでしょう」

 力こぶをつくる。
 これが最善手だ。
 そう思うのにギルフォードたちは同意してくれない。

「駄目だ」
「ダメです」
「二人とも、これはこの国とフレンのためですよ」

 エメリアはため息をついた。
 言いたくなかったが、最終兵器を使うしかないようだ。
 エメリアはギルフォードを見た。

「どうせ近いうちにお別れすることになります。……私の寿命はあと二年ありませんから」
「なんだと」

 そっとメレディスが視線を逸らす。
 ギルフォードが顔をしかめた。

「『エメリア』をフレンから離して、あとは少し時間が経つのを待てばそれで話は終わり……」



 そこまで言ったところでふと、なにかひらめくものがあった。

 エメリアは決められた予言の通りに死ななければいけない。

 それは逆に言うと……?
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