【完結】転生したら、退場予定の悪妃になりまして
将来、フレンの恋人になる相手。名前はイヴァン・バルトル。今は五歳だがすでに大人並みに落ち着いた雰囲気で、大臣たちに挨拶をしている。
(これはチャンスでは?)
原作の小説では、この国の舞踏会で二人は出会い――イヴァンが、虐げられているフレンに再会を約束するのだ。
多分フレンが十歳くらいの出来事だった気がするが、構うものか。
「皇帝陛下と皇妃殿下、皇女殿下にご挨拶申し上げます」
隣国の王太子は、黒い髪にきりっとした目の少年だった。フレンと並ぶとまるで対のお人形さんのようだ。
うきうきしながら挨拶を終えたエメリアはフレンに言った。
「フレン、殿下と遊んできたら?」
「いえわたしはおかあさまのそばにいます」
きっぱり言ってフレンはエメリアに抱き着いた。
それを見てイヴァンは顔をしかめた。
「……子どもとはいえ王族が、客の前で母親にすがるなんてみっともないですよ」
「……なにかもんくでも?」
「別にそういうことではないですけど」
なぜだろう、一目で恋に落ちるはずの二人が険悪なムードになっている。
(こ、これは、想定外!)
(これはチャンスでは?)
原作の小説では、この国の舞踏会で二人は出会い――イヴァンが、虐げられているフレンに再会を約束するのだ。
多分フレンが十歳くらいの出来事だった気がするが、構うものか。
「皇帝陛下と皇妃殿下、皇女殿下にご挨拶申し上げます」
隣国の王太子は、黒い髪にきりっとした目の少年だった。フレンと並ぶとまるで対のお人形さんのようだ。
うきうきしながら挨拶を終えたエメリアはフレンに言った。
「フレン、殿下と遊んできたら?」
「いえわたしはおかあさまのそばにいます」
きっぱり言ってフレンはエメリアに抱き着いた。
それを見てイヴァンは顔をしかめた。
「……子どもとはいえ王族が、客の前で母親にすがるなんてみっともないですよ」
「……なにかもんくでも?」
「別にそういうことではないですけど」
なぜだろう、一目で恋に落ちるはずの二人が険悪なムードになっている。
(こ、これは、想定外!)