【完結】転生したら、退場予定の悪妃になりまして
赤子の頃のフレンはどうだったのだろう。
育てるのに一番大変な時期であるとは知っている。それでも健やかに育っているフレンの姿がその答えだ。
そんなふうに見ていた中庭に、イヴァンが現れたのはそのとき。
その瞬間、ギルフォードはばきりと持っているペンを折った。
(なぜ、舞踏会に出た後、隣国の王太子とベッドを共にする事態になる)
しかも、エメリアは朝の忠告などまったく気にしていないようにイヴァンに話しかけた。
(まったく、警戒心がなさすぎる)
承認のサインを待つ文官に待つよう言って、ギルフォードは部屋を出た。
◇
「ようせいさんは、もりのおくにある、せかいじゅから生まれるそうです」
フレンは嬉しそうに、教授から聞いた話を教えてくれた。
大量につくったクッキーを、講義を終えたフレンと中庭で一緒に食べる。
今までとはまったく違う王宮暮らしがフレンにどう影響するのかと心配していたが、子どもらしい順応力の高さは惚れ惚れするほどだ。
妖精学の教授は、「学園で用事があるので」とクッキーをお土産に帰っていった。
「あと、ようせいさんはうそをつけないって言ってました」
「正直者なのね」
一生懸命教えてくれるフレンの頭を撫でたエメリアは、クッキーを食べている妖精を見た。
「あと、えっと、けっかいをはって、くうかんを切り取ることができるそうです。そこだけ『 あちら』のせかいになります」
「まぁ、すごい」
他にも妖精同士で空間をつなげたり、不思議なアイテムをつくったりとさまざまな秘技があるのだという。
「あと、それぞれとくいなまほうでこうげきもできます!」
「……──そう」
(ぶつけるだけじゃないのね……)
エメリアも妖精についてはそう詳しくはない。
これは親としてもきちんと勉強し直して、娘が間違った力の使い方をしないか気をつけるべきだろうか。
育てるのに一番大変な時期であるとは知っている。それでも健やかに育っているフレンの姿がその答えだ。
そんなふうに見ていた中庭に、イヴァンが現れたのはそのとき。
その瞬間、ギルフォードはばきりと持っているペンを折った。
(なぜ、舞踏会に出た後、隣国の王太子とベッドを共にする事態になる)
しかも、エメリアは朝の忠告などまったく気にしていないようにイヴァンに話しかけた。
(まったく、警戒心がなさすぎる)
承認のサインを待つ文官に待つよう言って、ギルフォードは部屋を出た。
◇
「ようせいさんは、もりのおくにある、せかいじゅから生まれるそうです」
フレンは嬉しそうに、教授から聞いた話を教えてくれた。
大量につくったクッキーを、講義を終えたフレンと中庭で一緒に食べる。
今までとはまったく違う王宮暮らしがフレンにどう影響するのかと心配していたが、子どもらしい順応力の高さは惚れ惚れするほどだ。
妖精学の教授は、「学園で用事があるので」とクッキーをお土産に帰っていった。
「あと、ようせいさんはうそをつけないって言ってました」
「正直者なのね」
一生懸命教えてくれるフレンの頭を撫でたエメリアは、クッキーを食べている妖精を見た。
「あと、えっと、けっかいをはって、くうかんを切り取ることができるそうです。そこだけ『 あちら』のせかいになります」
「まぁ、すごい」
他にも妖精同士で空間をつなげたり、不思議なアイテムをつくったりとさまざまな秘技があるのだという。
「あと、それぞれとくいなまほうでこうげきもできます!」
「……──そう」
(ぶつけるだけじゃないのね……)
エメリアも妖精についてはそう詳しくはない。
これは親としてもきちんと勉強し直して、娘が間違った力の使い方をしないか気をつけるべきだろうか。