【完結】転生したら、退場予定の悪妃になりまして
 それにしても……と思う。

 フレンは妖精の愛し子。
 ギルフォードとイヴァンは剣の達人。
 継母メレディスは悪い妖精。

 場違い感がひどい。途中退場キャラには、やはり主役級は眩しすぎる。

(私も一緒に訓練しようかしら)

 腕を曲げて力こぶを作ってみた。

「おかあさま!」
「皇妃殿下、どうかしましたか」
「……どうした」

 訓練が一段落したのか、三人がそんなエメリアの座るテーブルに近づく。

「な、なんでもないわ。おつかれさま」

 彼らにタオルを渡して、エメリアは用意していた特製レモネードをふるまった。
 



 イヴァンは剣以外にも日々ギルフォードについて回り、政を学んでいた。
 本来は五日ほどの滞在の予定を、本国と連絡をとって、二週間に伸ばしている。

 賢く敏く、勉強熱心な彼は王宮ですぐに人気者になった。
 フレンも勉強に一層熱心に取り組んでいて、教師陣からは目を見張るほどだと聞いている。

 そして宣言通り、ギルフォードはこの間毎夜やってきた。
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