【完結】転生したら、退場予定の悪妃になりまして
執務室で仕事をしていたギルフォードは、外交官の言葉に目を見開いた。
「同盟国から申し入れが……?」
「はい。イヴァン殿下が、我が国に、改めて長期留学したいとの内容です」
その言葉に少し考える。
先日、同盟国の特使、そして未来の国王として見分を広げるために使節団とともにやってきた少年の姿を思い出す。
そしてその座に相応しい素質も見せていった。
熱心に剣を学び、寝室で妻子とともに寝たことも記憶に新しい。
「……長期というのはどのくらいだ」
「あちらとの交渉次第ですが、少なくとも二年ほどでしょうか」
「二年……」
隣国の国王はギルフォードより年上だが、まだ健在だ。
女癖が悪いのが玉に瑕だと聞いている。ギルフォードの父と同じく、イヴァンの他にも幾人も王子はいるとも。
下手に手を出すと、万が一後継者争いが起こったときに巻き込まれかねない。しかし……。
(今のうちにイヴァン殿下を取り込めば、彼が王になったときに何かと都合がいい)
そう冷静な頭が呟く。
ひいては次期国王であるフレンの益にもなりえる。
それに、彼がまた来るのであればエメリアは彼に構うだろう。
(――そうなれば、俺がエメリアたちと寝室を共にしてもおかしいことはない)
「同盟国から申し入れが……?」
「はい。イヴァン殿下が、我が国に、改めて長期留学したいとの内容です」
その言葉に少し考える。
先日、同盟国の特使、そして未来の国王として見分を広げるために使節団とともにやってきた少年の姿を思い出す。
そしてその座に相応しい素質も見せていった。
熱心に剣を学び、寝室で妻子とともに寝たことも記憶に新しい。
「……長期というのはどのくらいだ」
「あちらとの交渉次第ですが、少なくとも二年ほどでしょうか」
「二年……」
隣国の国王はギルフォードより年上だが、まだ健在だ。
女癖が悪いのが玉に瑕だと聞いている。ギルフォードの父と同じく、イヴァンの他にも幾人も王子はいるとも。
下手に手を出すと、万が一後継者争いが起こったときに巻き込まれかねない。しかし……。
(今のうちにイヴァン殿下を取り込めば、彼が王になったときに何かと都合がいい)
そう冷静な頭が呟く。
ひいては次期国王であるフレンの益にもなりえる。
それに、彼がまた来るのであればエメリアは彼に構うだろう。
(――そうなれば、俺がエメリアたちと寝室を共にしてもおかしいことはない)