【完結】転生したら、退場予定の悪妃になりまして
メレディスはフレンの前に膝をついて、微笑んだ。
「これからよろしくお願いします、フレン様」
「はい!」
そこでふわっと周囲の空気が変わる。
いつの間にかエメリアたちは街の喧噪の中に戻っていた。
『ガノーナ』の前にいた占いの客や野次馬たちは、エメリアやフレン、メイド姿のメレディスに目もくれず三々五々散っていく。
同時に、街がやけに慌ただしくなっているのを知る。
騎士たちが通りを駆けて、すぐにあちこちに厳重な検問が敷かれ始めた。
「門が閉められるらしいぞ!」
「皇太子様と皇妃様がいなくなって、陛下が探しているらしい!」
そんな言葉が聞こえてくる。
「……フレン、出てくることを陛下に言った?」
「言ってません。おかあさまは?」
「言ってないわね」
何も言わずにオーエン夫人のところを出て何時間経っただろう。エメリアは青ざめた。
「い、急いで帰りましょう!」
フレンとメレディスを連れて、エメリアは滞在先である迎賓館に走った。
途中、通りかかった顔見知りの騎士に声をかけて無事に戻ると、ギルフォードが入り口で待っていた。
仁王立ちに冷ややかな威圧感のまま、彼が口を開く。
「……二人で、どこへ?」
「申し訳ありません、ちょっと街に出掛けてみたくなって」
「……」
フレンを抱き上げて愛想笑いをする。
わずかに息を吐いた彼が、後ろに控えるメレディスを見た。
「これからよろしくお願いします、フレン様」
「はい!」
そこでふわっと周囲の空気が変わる。
いつの間にかエメリアたちは街の喧噪の中に戻っていた。
『ガノーナ』の前にいた占いの客や野次馬たちは、エメリアやフレン、メイド姿のメレディスに目もくれず三々五々散っていく。
同時に、街がやけに慌ただしくなっているのを知る。
騎士たちが通りを駆けて、すぐにあちこちに厳重な検問が敷かれ始めた。
「門が閉められるらしいぞ!」
「皇太子様と皇妃様がいなくなって、陛下が探しているらしい!」
そんな言葉が聞こえてくる。
「……フレン、出てくることを陛下に言った?」
「言ってません。おかあさまは?」
「言ってないわね」
何も言わずにオーエン夫人のところを出て何時間経っただろう。エメリアは青ざめた。
「い、急いで帰りましょう!」
フレンとメレディスを連れて、エメリアは滞在先である迎賓館に走った。
途中、通りかかった顔見知りの騎士に声をかけて無事に戻ると、ギルフォードが入り口で待っていた。
仁王立ちに冷ややかな威圧感のまま、彼が口を開く。
「……二人で、どこへ?」
「申し訳ありません、ちょっと街に出掛けてみたくなって」
「……」
フレンを抱き上げて愛想笑いをする。
わずかに息を吐いた彼が、後ろに控えるメレディスを見た。