【完結】転生したら、退場予定の悪妃になりまして
「少しいいか」
二人を見送った後、ギルフォードがエメリアをバルコニーへと誘った。
(うう)
勝手に抜け出したお小言を言われるのを悟って、エメリアはすごすご後ろにつく。
周りを森で囲まれた迎賓館のバルコニーは静かだ。
あれだけ賑やかだった街の喧騒もここまでは届かない。
とはいえ、あちこちに見張りの騎士の姿はある。
フレンが、同行している彼らにメレディスを紹介しているのが見えた。
心地よい風に吹かれながらその様子を微笑ましく眺めていると……しばらくして、ギルフォードが口を開いた。
「……今度から、どこかに出かけるときは必ず言ってくれ」
そう言うギルフォードは、いつものような皇帝然とした雰囲気ではなく、捨てられた子犬のような顔をしている。
いや、捨てられかけ、というか。
「……もしかしなくとも、また出て行ったかと思いました、よね」
「誘拐されたかとも思ったぞ」
ギルフォードが顔を背ける。後者ももちろん考えただろうが、図星らしい。
(意外と、顔に出るのよね)
二人を見送った後、ギルフォードがエメリアをバルコニーへと誘った。
(うう)
勝手に抜け出したお小言を言われるのを悟って、エメリアはすごすご後ろにつく。
周りを森で囲まれた迎賓館のバルコニーは静かだ。
あれだけ賑やかだった街の喧騒もここまでは届かない。
とはいえ、あちこちに見張りの騎士の姿はある。
フレンが、同行している彼らにメレディスを紹介しているのが見えた。
心地よい風に吹かれながらその様子を微笑ましく眺めていると……しばらくして、ギルフォードが口を開いた。
「……今度から、どこかに出かけるときは必ず言ってくれ」
そう言うギルフォードは、いつものような皇帝然とした雰囲気ではなく、捨てられた子犬のような顔をしている。
いや、捨てられかけ、というか。
「……もしかしなくとも、また出て行ったかと思いました、よね」
「誘拐されたかとも思ったぞ」
ギルフォードが顔を背ける。後者ももちろん考えただろうが、図星らしい。
(意外と、顔に出るのよね)