【完結】転生したら、退場予定の悪妃になりまして
旅装束の彼が油断なく剣を構えていると、次いでギルフォードが走り込んでくる。
二人は鞘つきの剣で、武器を隠し持っていた村人たちに対峙して、あっという間に全員を倒してしまった。
イヴァンと背中を合わたギルフォードが、わずかに口の端を持ち上げた。
「訓練は怠っていなかったようだな」
「はい、おかげさまで」
妖精を連れた、黒い髪の少年が言う。
離れてまだ数か月なのに、ずっと大人びた感じがした。
「……イヴァン殿下、どうしてここに」
エメリアが聞くと、イヴァンが苦笑した。
「少し早く出立できることになりまして、道中がちょうど陛下たちの行程と被っていたので驚かせようかと……」
そうこうしている間に、騎士が村長たちを拘束する。
剣をベルトに戻したギルフォードが問いかけた。
「……ミカ村の者だな。どうしてこんな真似を」
「何故ダと!」
村長はぎろりと彼を睨んだ。
「皇妃と皇太子をあれダケ世話してやったのに、はした金だけ渡しやがって。育テてやったんだから、もっと村が優遇されてもイイはずだ!」
泡を吹く剣幕で村長が叫ぶ。そうだと村人たちも呼応した。
「……」
ギルフォードが顔をしかめた。
「やはりそんな理由か。……話は聞く。だが、妻と娘に刃を向けて、無事で済むと思うなよ」
二人は鞘つきの剣で、武器を隠し持っていた村人たちに対峙して、あっという間に全員を倒してしまった。
イヴァンと背中を合わたギルフォードが、わずかに口の端を持ち上げた。
「訓練は怠っていなかったようだな」
「はい、おかげさまで」
妖精を連れた、黒い髪の少年が言う。
離れてまだ数か月なのに、ずっと大人びた感じがした。
「……イヴァン殿下、どうしてここに」
エメリアが聞くと、イヴァンが苦笑した。
「少し早く出立できることになりまして、道中がちょうど陛下たちの行程と被っていたので驚かせようかと……」
そうこうしている間に、騎士が村長たちを拘束する。
剣をベルトに戻したギルフォードが問いかけた。
「……ミカ村の者だな。どうしてこんな真似を」
「何故ダと!」
村長はぎろりと彼を睨んだ。
「皇妃と皇太子をあれダケ世話してやったのに、はした金だけ渡しやがって。育テてやったんだから、もっと村が優遇されてもイイはずだ!」
泡を吹く剣幕で村長が叫ぶ。そうだと村人たちも呼応した。
「……」
ギルフォードが顔をしかめた。
「やはりそんな理由か。……話は聞く。だが、妻と娘に刃を向けて、無事で済むと思うなよ」