結婚当日に夫が愛人を紹介してきたから、ヤケで愛人募集したら王弟殿下が志願してきた件。
第一章
1.
大陸の南にあるエラルズ王国は、近隣諸国との関係も友好であり、のんびりとした平和な国である。近年では不作知らずで、むしろ他国に援助をしているように資源は豊かなものだ。
そのエラルズ王国では、貴族の子女は十五歳になれば王都にあるタラン学園に通う。この学園は貴族だけでなく、平民であっても突出した能力があれば特待生として受け入れている。
だから私も十六歳になる年に学園へ入学した。ちなみに王都タランにあるから、タラン学園という名がついたらしい。
「まぁ、イレーヌ。制服も似合うわね」
白いジャケットに白いスカートの制服はさわやかさであふれているが、胸元の赤いリボンがアクセントになっていてかわいらしい。スカートの内側にはフリルが縫い付けてあり、動くたびにそのフリルがちらちらと見え隠れする。
「お母様、変ではありませんか?」
初めて袖を通した制服に、私は居心地の悪い思いをしていた。一番は、似合っているかというのが不安だったのだ。
「えぇ、とっても似合っているわよ。ね、あなた?」
先ほどから黙り込んで何も言わない父だが、母から意見を求められ「ああ」とひとことだけ声を発した。
「いやぁね。イレーヌがあまりにもかわいいから、かける言葉も見つからないのよ」
そのエラルズ王国では、貴族の子女は十五歳になれば王都にあるタラン学園に通う。この学園は貴族だけでなく、平民であっても突出した能力があれば特待生として受け入れている。
だから私も十六歳になる年に学園へ入学した。ちなみに王都タランにあるから、タラン学園という名がついたらしい。
「まぁ、イレーヌ。制服も似合うわね」
白いジャケットに白いスカートの制服はさわやかさであふれているが、胸元の赤いリボンがアクセントになっていてかわいらしい。スカートの内側にはフリルが縫い付けてあり、動くたびにそのフリルがちらちらと見え隠れする。
「お母様、変ではありませんか?」
初めて袖を通した制服に、私は居心地の悪い思いをしていた。一番は、似合っているかというのが不安だったのだ。
「えぇ、とっても似合っているわよ。ね、あなた?」
先ほどから黙り込んで何も言わない父だが、母から意見を求められ「ああ」とひとことだけ声を発した。
「いやぁね。イレーヌがあまりにもかわいいから、かける言葉も見つからないのよ」