結婚当日に夫が愛人を紹介してきたから、ヤケで愛人募集したら王弟殿下が志願してきた件。
「イレーヌ姉様。とっても素敵です。僕も早く、学園で勉強したいな」
弟のイーグルも私をおだてるような言葉をかけてきた。恐るべし、十歳児。
「イーグルも十五歳になれば、学園へ通えるようになるわよ」
褒めてくれた礼だと言わんばかりに、イーグルの猫のような毛並みの黒い髪をくしゃっとなでれば、猫のように気持ちよさそうな笑顔を作る。
「さあ、そろそろ行かないと入学式に遅れますよ」
母がパンパンと手を叩いて、先ほどから直立不動のままぴくりともしない父を促した。
「イレーヌ姉様、いってらっしゃい。後でお話を聞かせてね」
「ええ、いってきます。イーグルは良い子で留守番しているのよ?」
「僕、そんなに子どもじゃないんだけどなぁ?」
不満そうに唇を尖らせるイーグルは、どこからどう見ても子どもである。
私は両親と一緒に、馬車に乗り込んだ。タラン学園では、入学式と卒業式には家族と一緒に出席する決まりがあるのだ。
弟のイーグルも私をおだてるような言葉をかけてきた。恐るべし、十歳児。
「イーグルも十五歳になれば、学園へ通えるようになるわよ」
褒めてくれた礼だと言わんばかりに、イーグルの猫のような毛並みの黒い髪をくしゃっとなでれば、猫のように気持ちよさそうな笑顔を作る。
「さあ、そろそろ行かないと入学式に遅れますよ」
母がパンパンと手を叩いて、先ほどから直立不動のままぴくりともしない父を促した。
「イレーヌ姉様、いってらっしゃい。後でお話を聞かせてね」
「ええ、いってきます。イーグルは良い子で留守番しているのよ?」
「僕、そんなに子どもじゃないんだけどなぁ?」
不満そうに唇を尖らせるイーグルは、どこからどう見ても子どもである。
私は両親と一緒に、馬車に乗り込んだ。タラン学園では、入学式と卒業式には家族と一緒に出席する決まりがあるのだ。