結婚当日に夫が愛人を紹介してきたから、ヤケで愛人募集したら王弟殿下が志願してきた件。
やっと父が口を開いたが、それは蚊の鳴くような小さなものだ。
「あら、何が違うっていうの?」
母はとことん父を揶揄うつもりなのだろう。
「イレーヌは、王弟殿下と同い年だろう? それに、ポーレット公爵子息も一緒だ……」
父に言われるまで、私はその事実を知らなかった。
母に連れられて参加するお茶会では、似たような年齢の女の子ばかりが集まるもの。社交デビューもしていないし、それがこの国ではわりと当たり前だった。親族以外の年齢が近い異性と顔を合わせるのは、学園に通ってからというのも多い。
「ですが、お父様。学園内では生徒はみな平等。王弟殿下であろうがポーレット公爵家の嫡男だろうが、関係ないですよ」
「う~ん、イレーヌ。そういうことじゃないんだよ~」
今にも泣き出しそうな父を、母が笑って宥めている姿が、我が親ながら微笑ましい。
馬車が学園前で止まり、私は父のエスコートで馬車から降りた。空はすっきりと晴れ渡っており、乾いた風が吹いては制服の裾をもてあそぶ。
「あら、何が違うっていうの?」
母はとことん父を揶揄うつもりなのだろう。
「イレーヌは、王弟殿下と同い年だろう? それに、ポーレット公爵子息も一緒だ……」
父に言われるまで、私はその事実を知らなかった。
母に連れられて参加するお茶会では、似たような年齢の女の子ばかりが集まるもの。社交デビューもしていないし、それがこの国ではわりと当たり前だった。親族以外の年齢が近い異性と顔を合わせるのは、学園に通ってからというのも多い。
「ですが、お父様。学園内では生徒はみな平等。王弟殿下であろうがポーレット公爵家の嫡男だろうが、関係ないですよ」
「う~ん、イレーヌ。そういうことじゃないんだよ~」
今にも泣き出しそうな父を、母が笑って宥めている姿が、我が親ながら微笑ましい。
馬車が学園前で止まり、私は父のエスコートで馬車から降りた。空はすっきりと晴れ渡っており、乾いた風が吹いては制服の裾をもてあそぶ。