結婚当日に夫が愛人を紹介してきたから、ヤケで愛人募集したら王弟殿下が志願してきた件。
最初は恐れ多いとかなんだかんだと言っていた彼女だが、最終的には一緒に行くと答えてくれた。テロス展は二か月も先の話であったが、イレーヌは両親に話をして予定を空けておくと約束してくれたのだ。
当日は、アーヴィンがロイル侯爵邸にまで迎えにいった。
菫色のドレスをまとう彼女はぐっと魅力的に見えた。白い制服姿も活発な感じがして好ましいが、清楚なドレスも似合う。
「お預かりします」
イレーヌの手をとったとき、彼女の手は想像していたよりも小さくやわらかなものだった。
侯爵はしかめっ面をしていたが、夫人は穏やかに微笑んでいる。どうやらイレーヌは母親似らしい。
「いってらっしゃいませ、イレーヌ姉様」
弟がいるとは聞いていたが、顔を合わせるのは初めてで、彼もイレーヌによく似ていた。
アーヴィンがイレーヌを誘った特別枠では、他に鑑賞する者は兄夫婦と甥のセリウス。そしてしばらくしてから両親が来るくらいだ。
王族直系の関係者だけが集まるこの場で、アーヴィンがイレーヌを誘ったとなれば、特別な関係にあると誰もが想像するにちがいない。
当日は、アーヴィンがロイル侯爵邸にまで迎えにいった。
菫色のドレスをまとう彼女はぐっと魅力的に見えた。白い制服姿も活発な感じがして好ましいが、清楚なドレスも似合う。
「お預かりします」
イレーヌの手をとったとき、彼女の手は想像していたよりも小さくやわらかなものだった。
侯爵はしかめっ面をしていたが、夫人は穏やかに微笑んでいる。どうやらイレーヌは母親似らしい。
「いってらっしゃいませ、イレーヌ姉様」
弟がいるとは聞いていたが、顔を合わせるのは初めてで、彼もイレーヌによく似ていた。
アーヴィンがイレーヌを誘った特別枠では、他に鑑賞する者は兄夫婦と甥のセリウス。そしてしばらくしてから両親が来るくらいだ。
王族直系の関係者だけが集まるこの場で、アーヴィンがイレーヌを誘ったとなれば、特別な関係にあると誰もが想像するにちがいない。