御曹司の溺甘庇護欲が最愛妻と双子を取り戻す
彼の休日にはなるべく自宅にいたい。

やりがいを感じているのでもう少しシフトを増やしたいとも思っているが、家事をおろそかにして彼に迷惑をかけるのが嫌だった。

「あの、お返事は明日まで待ってもらっていいですか?」

「いいわよ。予定があるなら無理しなくていいからね」

そのあとはもう一軒、掃除に行って夕方に帰宅した。

急いで洗濯物をたたんで、夕食作りに取りかかる。

仕事が休みだった昨日、旬の食材をたくさん買ってきたので冷蔵庫内は充実している。

トマトとズッキーニとパプリカでラタトゥイユを作り、太刀魚を捌いてくるっと丸め、パン粉と香辛料をまぶしてオーブン焼きにした。

あとはタコのカルパッチョを作り、ガーリックバターを塗ったバゲットを焼いていると、宏斗が帰宅してリビングに現れた。

「宏斗さん、おかえりなさい」

「ただいま。いい香りだな」

ワイシャツ姿の彼がキッチンを覗きに来た。

「もうすぐできます。今夜はイタリア料理にしたんです。お好きですよね?」

「ああ。和食も中華も洋食も、渚の手料理はすべて好きだ」

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