御曹司の溺甘庇護欲が最愛妻と双子を取り戻す
「うちの実家経由で、渚に渡してくれって頼まれた手紙だよ。渚の叔父さんから」

驚いて目を瞬かせた。

繁史と離婚した時に叔父には勘当されている。

それから連絡を取っていないので、渚の住所も電話番号も知らないから由奈を通して手紙を渡してきたようだ。

由奈のもとに届いたのは、つい最近のことだという。

「叔父さんの手紙、読んじゃった。渚を傷つけるような内容だったら捨てようと思って。でも大丈夫だったよ。読んでみて」

「う、うん」

戸惑いながら便箋を引っ張り出して広げた。

内容はつらい結婚生活を送らせてすまなかったという謝罪文で驚いた。

直接謝りたいから連絡してほしいとも書かれていて、勘当は解かれたと思っていいだろう。

(離婚にあんなに怒っていたのに、どうして?)

時間が経ってよく考えたら、渚に非はないとわかってくれたのだろうか。

それとも繁史の父親との仕事上の縁が切れて、気を使う必要がなくなったからかもしれない。

理由はわからないが、これで静岡に帰って両親と兄の墓参りができると喜んだ。

「嬉しい。叔父さんに連絡してみる。由奈、ありがとう」

< 142 / 222 >

この作品をシェア

pagetop