御曹司の溺甘庇護欲が最愛妻と双子を取り戻す
「私、ひとりで頑張っているつもりでした」

宏斗に問題解決させて見守られていたなんて、情けなくて恥ずかしい。

初めから打ち明けていれば手間をかけさせることもなかったのにと後悔した。

「ごめんなさい。迷惑をかけたくなくて離れたのに、それでも迷惑をかけるばかりだなんて……」

点滴をしていない方の手で目元を覆うと、その手を大きな手が包んでくれた。

潤んだ目に真剣な彼の顔が映る。

「迷惑と思わないでくれ。俺たちが幸せに暮らしていくためのふたりの問題だったんだ。叔父さんのことに限らず、今後はどんな困り事でも相談してほしい。約束してくれる?」

泣いて許してもらうのは卑怯な気がして、涙をこらえた。

「はい。本当にごめんなさい」

宏斗はホッとしたように息をつき、それからなぜか頭を下げる。

「俺も申し訳なかった。偉そうなことを言ったが、同じなんだ。渚に心配かけたくなくて、ひとりで解決しようとしていた。その結果、君を追い込むことになってしまった。本当にすまない」

なんの謝罪なのかすぐにわからないでいると、宏斗が険しい顔をした。

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